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「働きやすさ」改善よりも追求するべき大切なこと │ ブランディングコラム 
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2018.06.13

若林美由紀

 

■中小企業が抱える5重苦問題


安倍内閣の「一億人総活躍」、ダイバーシティ進展、政府の「働き方改革」実現に向けた取り組みと、
国をあげて労働環境改善をしようとしています。

首都圏、大手企業への採用の極地集中の流れもあり、
中小企業は次の“5重苦”を抱えていると言われています。

<中小企業が抱える「5重苦」>
┃1 人手不足 – 有効求人倍率がバブル期並の売り手市場!
┗━ ————————————————
┃2 賃上げ – 最低賃金の上昇
┗━ ————————————————
┃3 時間外労働規制 – 労働法改正で規制強化
┗━ ————————————————
┃4 労使紛争の激化 – 企業防衛の対策の必要性も!
┗━ ————————————————
┃5 社会保険料の負担増
┗━ ————————————————
 
このような時代背景の中、
各職場ではどんな取り組みがされているでしょうか?

例えばこのような取り組みを良く聞きます。

・時短労働推進、残業廃止
・早帰り制度や出社時間のフレックス制度
・育休産休・介護休の取りやすさ
・手厚い福利厚生
・希望通りの給与
・高待遇の労働条件  ・・・

2017年に起きた大手広告代理店の過労死事件など、
過重労働、違法残業などの報道が多く流されることもあって、
「社員が働きやすい職場づくり」=「働き方改革」のイメージが広がっています。

無駄な付き合い残業の廃止や働く場所を選ばないテレワーク制度など、
「働き方改革」の推進は、社員のワークライフバランスの改善や企業の生産性向上を推し進めていくものと思います。

ですが、5重苦を抱える我々地方の中小企業は、
このような労働環境を本当に社員達に提供できるのでしょうか。

これら「働きやすさ改善」のみの追求は、私たち地方中小企業にとって、大きな負担を背負うことになるかもしれません。

■成長を目指す中小企業は「働きやすさ改善」のみを追求してはいけない

 
先にも挙げた福利厚生や労働環境、待遇は衛生要因であり、「不満」の発生を押さえることに効果的です。
しかし、職場や仕事への「満足」や、貢献意欲を生み出すものとは異なります。

分かりやすい話が、給与です。

給与を上げた瞬間、社員の給与への不満はなくなり喜びますが、それが普通の状態になり慣れてしまったらどうでしょうか。

それは当たり前になり、また不満の種として再発するかもしれません。

このように状況を何も変えず、ただ処遇を良くしても業績の向上につながりません。
利益が増やせないまま「働きやすさ改善」を実施すれば、いずれ経営を苦しめる負荷になります。

会社発展のために導入したことが、経営を圧迫しては元も子もありません。

 

 

■環境よりも先に変えるべきは「働きがい」

社員の意識に着目することも重要です。

「働きやすい環境」を用意しても、そこで働く社員は、実はこう思っているかもしれません。

▲「残業時間が減ったけれど仕事に真剣に取り組む時間も減り、このままで良いのか不安。」
▲「育休明けの時短業務はありがたいけど、希望の仕事内容でもなくサポート業務。なんだかキャリアダウンしている気持ちになり焦る。」
▲「別に時短なんて自分には関係ない。それよりも残業代が減るほうが困る!」


「働きやすさ」を改善するだけでは、社員のやる気は生まれません。

では、生産性を高めて会社の発展に貢献してくれる社員をつくるには、何が必要なのでしょうか。

それは、働きがいを感じる職場をつくること。【従業員エンゲージメントの高い組織づくり】です

■エンゲージメントの重要性


よく弊社のセミナーでもお話していますが、【従業員エンゲージメント】を高めることは
ブランディングにおいても非常に重要です。

エンゲージメントが高い状態とは、このような社員のことを指します。

「雇用主や同僚とお互いに必要とされ、共に成長できるような信頼関係で結ばれ、日々業務に創意工夫をし、よりよい結果をもたらそうとする。」
「社員達が企業の掲げる方針や目標を理解し、企業と絆を感じ、自発的に行動・貢献したい意欲を持っている。」


そのような従業員エンゲージメントが高く、働きがいのある会社をつくりたいと思いませんか。

“やりがい”とは、仕事への責任や努力、成果を、上司や同僚、お客様が認めてくれることで、自身の達成感や成長実感を得ていくことです。
“成長”には、個人の持ち味や強みを生かし、ちょっと背伸びが必要なくらいの仕事で、必要な力を付けていく環境が必要です。

働きがいの高い職場で働けることは、社員の人生の満足度【Quality of Life】につながります。

 

■従業員エンゲージメントの高い会社の特徴

エンゲージメントの高い会社にはこのような特徴があります。

◎お客様や社会に価値を提供している事業をしている。
◎会社の方針や目標が社員と共有できている。
◎管理型でなく育成型のマネジメントを行っている。
◎評価制度等の仕組みが機能している。
◎円滑なコミュニケーションができていて、無駄なフラストレーションがないチーム。
◎自己の成長を感じ、お客様や同僚からも感謝されている実感がある。


社員の価値観はそれぞれバラバラですが、そこに向き合い、仕組みとして機能させ、
エンゲージメントを高める活動を継続していくことが大切です。

社員達から選ばれる会社が、お客様から選ばれる会社となり、ブランド力を手に入れることができます。

ALL BRANDING WORKSでは内部から強いブランド力を作るお手伝いをしています。
ぜひ、ご相談ください。

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